奈良県葛城市 山本医院です。😊🌈💕
kiHAC 研究会に参加しました。
アレルギー性の咳についての講演会でした。
風邪は治ったはずなのに、咳が続いているという患者さんが増えています。
こういう状態が数週間続いたら、それは咳喘息かもしれません。
咳喘息とはゼーゼー、ヒューヒューという喘鳴や呼吸困難を伴わず、慢性の咳が続く気管および気管支の病気です。
胸部レントゲンでは異常が見つかりません。
特に夜中から明け方に激しい咳が出たり、寒暖の差や喫煙で咳が出やすくなるのが特徴です。
喉にイガイガ感があったり、長話をした時にのどが渇いたり枯れたりもします。
咳の発作が激しい場合には、胸が痛かったり、嘔吐、失神したりすることもあります。
その要因としてハウスダスト、カビ、ペットの毛、花粉、気温の変化、喫煙、受動喫煙、飲酒、ストレスなどがあります。
特にアレルギー体質の人に多く、また女性に多い傾向があります。再発を繰り返すこともあります。
風邪薬、抗生物質、咳止めを服用してもほとんど効果がありません。
治療には、気管支拡張薬や吸入、経口のステロイド薬を使って治療します。
自然に症状が治まることもありますが、約30%が、喘息に移行すると言われています。
喘息への移行を予防するためにも、早い段階から薬を使っての治療が必要になります。
気になる症状があれば、お気軽にご相談下さい。